晴れると良いな!

 今日は一日雨でしたね~。

 そんな合間を縫ってモミジのデカいのを植え替えました。

 寄せ植えで作ったのが2個あったのを一つにしたのです。

 あいにく写真は植替えの終盤に思いっきり雨が降り出したので撮ってません。

 慌てて植えこんだのでいびつな感じですが明日調整するつもりでいます。

 明日の画像を期待しないで楽しみにしてください、どうなってしまったのかをあなたのその真実の目で確かめてください・・・って言うほどドラマティックではないけど。

 植物に興味が無ければすっ飛ばしてね!

 ところで、昨日の「小説もどき」は(誰も読んでないけど)評判が良かったので?

 今夜は特別に第三章をば、

 

第3章 プラムがイイ 

 5時に目が覚めた。

 一年ほど前から、朝早く起きるようになった。

 加齢によって朝方になる人が多いようだが、俺もその一人で夜は9時には眠くなる。

 ここのところ、以前まで想像もしなかったような色々な体調変化が起こるようになった。

 白髪は当たり前だが、老眼に腰痛、手足のしびれ、夜中のトイレ等々で「華麗」と発音は同じでも違い過ぎる現実がある。

 愛読書の「あと千回の晩飯」(山田風太郎著)では風太郎先生は、子孫を育て終わった動物はそこで寿命が終わっている、それでもまだ生き続けているのは人間だけだと書かれているが、まさにその通りで何のために人生を送っているのか自問自答するが答えなんて出やしない。

 目が悪くなるのは、醜い自分の姿を見えなくするやさしさ。

 耳が悪くなるのは、誹謗中傷が聞こえないようにとの配慮。

 足腰が弱ってくるのは、うろうろして人に邪魔にならないように。

 そして夜中のトイレは、いつまでも生きていては邪魔なので思い知るように寝かせてくれないようである。

 まあ、人に聞いたり、勝手に想像したりで生物学的に正しいとは思えないが、まんざらでたらめとも言い切れないところだ。

 幸いまだ、老眼はあるが遠くは昔と全く変わらず良く見えるし、耳も良く聞こえる特に誹謗中傷の類は良く聞こえるが聞こえないふりもできる。

 年何回か腰痛にはなるがまだまだ元気なのは、この宇宙子犬を守ることが俺に課せられた使命かもしれない・・・なんて子供じみたことを考えながら5時25分から始まるめざましテレビに合わせてスイッチを入れた。

 今日も、永島アナの胸はパンと張っていて着衣にフィットして素晴らしいのだ!

 今日も頑張らないとと思わせる素晴らしい胸だ!(なんのこっちゃ)

 綾香ちゃんの後任のお天気お姉さん華也子ちゃんの笑顔と大分弁が可愛く朝から楽しめる、もちろんバストも大変魅力的である・・・なんて思いながら朝ごはんを作る。

 トーストとベーコンエッグに濃い目のコーヒーが最近の定番だ。

 フライパンへ少し水を入れて余熱で半熟にしようと蓋をしたところに、ゲージから仔犬型宇宙人がトコトコと歩いて台所に入ってきた。

 「おはよう!」と声をかけると『おはよう』と少し元気のない挨拶だ。

 「元気が無いね?」

 『だって、これ夢じゃなかったから・・・』

 「なんだ、そんなことか」

 『そんなことかって?私には、ピカイチすごいことなんだから』

 やっぱどこか言葉のチョイスがオカシイのは仕方がないかも知れない。

 「君の星のことは知らないけど、俺は困った時やトンデモナイことが起きた時はチャンスって考えることにしてる、もうずーっと昔から」

 「悩んで解決する事なんてないし、自分の能力や実力以上のことが起こるからピンチって思うけど、それを乗り越えられれば素敵なことだと考えて、与えられたチャンスだから、全力でこれに挑戦しない手はないよ・・・って」

 「君が遭遇した今までで最大のトラブルは最大のチャンスじゃない?」

 「今日から二人で思いっきり頑張ろうよ・・・俺も頑張れるだけ頑張るし」

 『ありがと、そうだよねくよくよしてても何も変わらないし 精一杯やってみる‼』

 「その調子その調子、ところでお腹は空いてない?何か食べる?」

 『うん、少し空いた』

 「今、卵焼いてるから一緒に食べる?」

 『ううん 今の私は犬なの だから犬の食べ物でないとダメなようになってるし、犬として行動するようプログラムされているの、しゃべれるし考えることはできるけど後は全部が犬仕様になってるから・・・健康のためにドックフードが良い』

 「そうなんだ。すごい科学技術だね君のところは」

 『私の住んでいるところはグイン座星雲にあるんだけど こことそんなに変わりはないよ。少しの差しかないし、ここの技術の方が進んでいるのもあるみたい』

 「グイン座か へ~そうなんだ。じゃあとりあえずご飯を食べたらお互いのことを話ししようよ、ご両親が君を見つけてくれるまでこれから仲良く生活していけるようにね」

 『うん わかった』

 昨日、山中店長が準備してくれたお皿にドッグフードを入れた。

 ドッグフードなるものをはじめて見たが、なんだか美味しそうだ。

 「よかった。とてもおいしそうだね」

 『うん、私の感覚は今は地球の犬なのでとてもおいしそうに見える、なんか不思議な体験』

 「君は今は犬でも本当は宇宙人なんだから床で食べるのもおかしいから、このテーブルの上で一緒に食べようよ、テーブルの上に乗るのはお行儀が悪いけど今はそうしよう、後で山中店長のところで君用のいすを探すとしよう」

 『うん、そうしてくれるととても嬉しい!』と言いながら、おいしそうに食べ始めたので俺もトーストにマーガリンを塗って食べ始めた。

 「まず最初に君の呼び方だけど、何て呼んだらいいかな?」

 『私の名前はここの発音ではPINGっていうんだけど、なんか今はぴんと来ないの、だから考えてくれた「プラム」がイイ!私その名前好き!』

 「そうか、じゃあプラムでいいね。」

 「それと、決して人前でしゃべっちゃだめだよ」

 『何言ってるの 私しゃべってないよ だって犬はしゃべれないもの 私はおじさんの頭の中に話しかてるんだよ おじさんも私に直接は話しかけてないんだよ』

 「言われてみれば、しゃべってなかったような頭で考えたことが直接プラムに伝わってるんだ」

 『そうだよ おじさんが何を考えているのか私には分かるの だからおじさんが私を飼うことになったんだよ』

 「そうかそうか、そうだったね。じゃあプラムはワンしか声が出せないんだね」

 『練習したら、そのうちしゃべれるかも・・・』

 「そしたら、今度デュエットしようね グイン座の恋の物語教えてあげるから」

 『おじさん それって銀座の恋の物語でしょ』

 「なんでそんなことまで知ってるの?すごいな~びっくりすることばかりだね」

 『それっておやじギャグって若者から馬鹿にされるけど止められない奴だよね?でも、私嫌いじゃないかも・・・』

 「プラムは昨日、地球に不時着したんだよね、なんでそんなに話せるし、ここのことを知っているの?」

 『宇宙船の調子がおかしくなってから、どこに不時着したらいいのかを検索してもらったら一番私が適合できるところが地球ってなったの、その中でも日本のあのペットショップに犬として隠れて、おじさんが来るのを待つのがベストって結論だった、不時着するまで数日あったからここで暮らしていくための知識をできるだけ集めて頭の中へ、だからほとんどのことは覚えたし、子犬の姿でも不自由の無いように適正化されているんだよ、これってすごいことなの?』

 「うん、すごいよね。じゃあ、知らないことはないから教えることもないね」

 『ううん、知識だけはあるけど頭の中だけで地球のことは一から教えてもらわないと分かりません よろしくお願いします』とぺこっと頭を下げた。

 「分かったそういう事なんだね。じゃあ、聞いてくれたら教えることにしよう」

 「ところで、今は子犬だけど本当は我々とおんなじ形をしているの?」

 『もしもエイリアンやタコみたいな形をしてるって言ったら、私と話をするときに想像するでしょ 可愛いものを想像してもらって違っていても嫌だし 今の私は心身ともに子犬のプラムってことでよろしく頼んます』

 「了解しました!とても頭のいい宇宙犬であることが分かりました、そうしましょう」

 「それでは大事なことですが、プラムが病気になったらどうしたらいいのかな?」

 『私は子犬です。だから動物病院で子犬として診てもらってください』

 「もし、プラムがここで死んだりしたら宇宙戦争になるんじゃないかと考えたんだけど」

 『大丈夫!私が遭難したからこうなったんで、このデータはすでに母星に発信しています。当然、着信するまでに数か月、長ければ数年かかるかもしれないけど私の不注意だから戦争になることは絶対にありません』

 「なるほど。じゃあもっと単純な質問だけど、プラムは生後数か月の子犬だけど、君はいくつで、男の子なの女の子なのそれともそんなものは無いの?山中さんもプラムの性別が分からないって言ってたし」

 『性別がまだありません、私たちは環境に適応できるようになっているので、これからどうなるかはこれからです、だから今の私は雄でも雌でもない子犬のプラムです。

 子犬に接するようにしてください、私もおじさんのことを子犬目線でしか考えられないようにプログラミングされてます、でも、やさしくしてくれないと本物の私に変わった時に、場合によっては食い殺してしまうもしれません・・・』

「うっへ、おっかない!」

『へへ思いっきり冗談です。そんなことにはなりませんので安心してください、今でもおじさんには感謝してるし、好きなタイプだと思います 犬目線ですけど・・・。

 おじさんが昨日してくれた頭ナデナデや抱っこやキスも好きです。だから子犬のプラムとして接してください、まあ、これから生意気なことを言うときもあると思いますが』

 「そうだよね、俺の可愛いプラムなんだからそれだけでいいかっていうより、これからプラムのために頑張るよ いろいろとね どうせこの年で独り身だし、何の束縛も無い、今までの人生で一番楽しい経験かも」

 「プラムが母星に帰ったら、小説でもかこうかな、ノンフィクションだからね」

 『好きにしてくださいね、でも本当にありがとう!ご主人様!』

 「ご主人様はないよ」プラムがしゃれっ気で言ったのを分かったうえで言った。呼びやすいように呼んでいいけどご主人様はやめようよ」

 『これからはプラムの親代わりということで親分はどう?』

 「ちょっと意味が変わったかな」

 『まあいいよ、私の親分だからボスって呼ぶね!』

 「まあいいよってのは俺の台詞だろ」

 『気にしない気にしない ボスは懐が大きくないとだめだからね これからご指導ご鞭撻よろしくお願いします。』

 「任せておきなさい、伊達に50年住んでたわけじゃないからね」

 『ハーイお任せしました』と短い尻尾を小刻みに振っている。

 何とも可愛い子犬である。

 『うれしい時とか、勝手に尻尾を振ってしまうみたい』

 「そりゃそうだ、子犬だもん」

 「今日は、お天気もいいし、洗濯が終わったら山中さんとこに行こう!それまで、カウチの上で寝てればいいよ」

 プラムはカウチに器用に飛び乗って寝やすい場所を探すとすぐに寝息を立てていた。

 

 ということで、第4章をお楽しみに!!っていつのことやら。

 明日は晴れると良いな!!