「食玩」というものがある。
「食品玩具」の略称で、お菓子についているおもちゃのこと。
我が工房にも「食玩工房」がある。
特に好きなのが、ミニサイズの食品サンプルで「リーメント」(会社名)が素敵なものを作ってくれるというか凄い会社である。
最近の食玩は、おもちゃがメインでお菓子と言っても、ガム1個だけみたいなのが多い。
食玩ではないがミニチュアのおもちゃやガチャガチャに入っているようなものはこの食玩と分類して「食玩工房」の範疇(間違っているという方もおられると思うが個人の見解なのでご容赦願いたい)と考えている。
どんなものでもそうだと思うのだが、興味のない人から見れば「なんだこんなガラクタ!」だし、何の役にも立たない本来は子供向けのおもちゃだろうけど、俺にとっては貴重でありがたい品。一種の病気だと思う。
ただ、このようなミニチュアに憧れるのは俺だけではなく、食べ物ではないがミニチュアと言う意味では、徳川家の嫁入り道具の雛飾りなんてミニチュアの遊び道具というより、アリエッティ?レベルの完璧な生活用家財道具でスモールライトで小さくしたとしか考えられない精度である。
海外ではドールハウスがあり、これまたすごいものが多数存在している。
今でもこのようなものが大好きな作家さんも多く、荒木智さんもその一人で最近出版された「駄菓子屋の[超リアル]ジオラマ」は思わず買ってしまった。
駄菓子やおもちゃも含めてすべて自作と言うのが凄いし、これまたスモールライトを持っているに違いないと思ってしまう。
もう20年前になるのだろうか最初にミニチュアの世界に興味を持ったのはこの本。
「小島隆雄のドールハウス」という本で今でも時々読み返す。
この方もスモールライトを持っているに違いない。
これはいつごろのものかは知らないが、凄く精巧に作られた竹細工でまさに日本のドールハウスである。
これは、家を建てる時に家具の配置などを決めるために、設計図を見て自作した建築模型もどきである。
素人にしてはなかなかのもの(自画自賛)だと思うしとても参考になった。
その後、部屋ごとに電気も付くようにしたのは、ただ好きだから。
昨年、屋根を補強して外壁を塗り替えたときに、塗装屋さんにお願いして外壁の塗料を模型分作ってもらったので、塗り替えるつもりでその時壊れたところの修理と併せてもう少し家の周りをバージョンアップしたいと思っている。
テレビアンテナなんかも作りたいな~。
話を戻すと食玩はだいたい一個300円~500円ほどで売っている。
工房の紹介時にも載せたがこれが食品サンプルだ。
これで子供のころ(今と違ってとっても可愛かったころ)に見たデパートの大食堂にある陳列ケースを作りたいと思った。
当時の難波髙島屋の大食堂の陳列ケースがベスト。
なのだが、取り敢えず簡単にできないかと考えて、ダイソーの500円ケースとロイヤルホームセンターでアルミパイプと透明のボードとネジを買って来て作ったのがこれ。
やっぱり、手抜きはあかん!雰囲気がない!!
このケースではなく髙島屋の大食堂に設置されていた陳列ケースに入って、ガラス面や陳列スペース内には季節ごとの趣向を凝らしたデコレーションがあったやつ。
・・・と思うが記憶も定かではないので、今のところはこれで勘弁しとこう!
(この辺が何事も中途半端で終わってしまい「腑に落ちないもの」しかできない要因 だとは分かっているのだが治らない)
これは「ぐでたま」。
同じく好きなのが、メディアファクトリーが出している1/8のギターで秀逸!!
ただ、長くなりそうなのでギターの話は次回。
今日は子供のころの素敵な記憶を少し思い出してここまで。